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ハキリアリの生態は葉っぱでキノコ栽培する農業家?女王アリ以下役割分担も凄い

「ハキリアリ」というアリをご存知ですか?生き物のドキュメンタリー番組などで時々、葉っぱをくわえて長蛇の列を作るアリを見たことがある人もいると思います。

実は、ディズニーで有名なあの映画「ライオンキング」の冒頭でも少し映ったりしています。まるで葉っぱが地面や木の幹を行進しているかのような光景は、見る人に大きな衝撃を与えることでしょう。

しかし、どうして彼らは大量の葉っぱを運んでいるのでしょうか?

彼らのユニークで文明的な生き様を紹介させていただきます。

 

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ハキリアリの特徴や生態

ハキリアリは、北アメリカや中南米の熱帯雨林に広く生息しています。

彼らの大きさは役割ごとに違っていて、働きアリは3ミリ~20ミリ女王アリは40ミリにもなります。寿命は働きアリが半年に対し、女王アリは10~20年と、不公平なくらいにまで差があります。

彼らの作る巣は非常に大きく、ブラジルでは世界最大のハキリアリの巣が発見されたらしく、

幅は125平方メートル、深さはなんと5メートル

近くあったそうです。

ハキリアリはそんな巨大な要塞へ熱心に葉っぱを運び込んでいるのです。

気になるその目的は、なんと「アリタケ」と呼ばれるキノコの栽培

彼らは葉っぱを食料としてではなく、アリタケの肥料として巣へ持ち運んでいたのです。

 

ハキリアリの農業(キノコ栽培)と役割分担

このアリタケが彼らの食糧で、アリタケはハキリアリたちが用意した快適な部屋の中で、運ばれた葉っぱを栄養にして成長します。こんな小さなアリが、巨大な蟻塚で、まさか農業を営んでいるなんて…なんとも驚きですよね。人類よりもずっと早く存在していた生き物なので、彼らは農業の大先輩と言えるでしょう!

ハキリアリは、巣から離れて木を上り、枝の先端の柔らかい葉を、自分の体の2倍ほどの大きさに切り取ります。葉の種類が決まっているわけでは無いようで、様々な葉を運んでいるのが見られます。

時には花びらなんかも運んでいるそうですよ。発達したアゴを缶切りのように使って削り、最後にハサミのようにちょきんと切り離し、巣へと持ち運んでいきます。これを大勢で取り掛かるので、直径30cmの大きな葉も、1時間ほどで葉脈だけになってしまうそうです。

 

ちなみに顎は滅茶苦茶強力で、人間の皮膚も突き破ってしまいます。

海外に皮膚を噛み切られた動画がありましたが、グロテスクなのでここではリンクにしておきます。

≪参考≫人間の皮膚を突き破るハキリアリ

 

小さな体なのに本当に働き者です。ほとんど無駄なく切ってしまう丁寧な仕事ぶりにも驚かされます。

行列の中、葉にしがみついて一緒に運ばれている個体や、何も運ばずにその辺をうろうろしてる個体も存在します。彼らは一見サボっているようにも見えますが、実は見張り役だったりします。

よそ者を追い払うための兵隊アリは図体が他の働きアリより大きく、アゴも戦いに備えて立派に発達しています。葉にしがみついている個体は、運搬中の無防備な仲間がハエなどに卵を産みつけられないように見張っているそうです。防衛にも抜かりがありません。

 

ハキリアリが踏み固めた道は、まさに道路のようにきれいに整備されています。障害物などが行く手を塞いだ時のために、それを道の外へと運ぶ係もいます。やはり道が整備されていると仕事の効率が格段に良くなるようです。人間に近いものを感じますね。

 

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雨天の場合の行動

熱帯雨林に住む生き物にとって、天候の問題は切っても切り離せません。ハキリアリにとっても雨は結構な厄介者で、仕事の最中に雨が降り出すと、なんと働きアリたちは、せっかく切り取って運んでいた葉っぱをその場に捨ててしまうのです。

もったいない!と思うかもしれませんが、これはとても重要な行動。彼らの巣は、アリタケが健康に育つのに最も適した温度と湿度が保たれています。

そこへ湿った葉っぱを持ち込んでしまうと、もしかしたらアリタケが全滅してしまうかもしれません。それに、踏み固めて来た道路が雨水で満たされると、自分が溺れて命を失う可能性だってあります。自分と群れの命をつなぐためにも、葉っぱの運搬業は中断するしかないのです。

雨が止むと、また仕事を再開します。道路が台無しになっていれば、急いで復旧作業を開始します。この時は整備係以外のハキリアリも積極的に道を整えようとするので、より早く仕事が再開できるというわけです。

 

巣の中におけるハキリアリの行動と役割分担

大きな蟻塚の中にはたくさんのアリタケ栽培の部屋がありますが、その他に、女王アリの部屋、幼虫やサナギの部屋もあり、主要な部屋をすぐに行き来できるような道も作ってあるそうです。

彼らを世話するのは、ヘルパーアリたちの役割です。

そして、ゴミ捨て場という場所も設けられているのも彼らの巣の特徴です。アリタケの肥料となる葉っぱは、いずれ茶色の屑になり、放っておくとアリタケ以外の菌がついてしまうこともあります。

働きアリの中にはそういったものを取り除く係もいるそうです。ゴミ捨て場には茶色になった葉っぱの屑が山になって集められています。

当然、そこは働きアリたちにとって安全ではなく、むしろ不潔で危険な場所とも言えるでしょう。そこで働いているのは死期の近いお年寄りの蟻です。そして栽培で出たごみだけでなく、息絶えてしまったハキリアリも、そのゴミ捨て場に放り込まれます。

人間社会だと老人虐待の声が上がって来そうですが、アリ社会では命ある限り働き続けるのがモットーなようです。

このように、彼ら巣の中も徹底したシステムで成り立っていて、調べると驚くことばかりです。

 

最後に

ハキリアリの魅力、少しでも伝えられたでしょうか。

アリは、仲間とコミュニケーションを取り、役割を分担し、家を作り、子供を育てる、人間との共通点も多い社会性昆虫です。世界には1万種類以上のアリが存在すると言われており、それぞれが環境に応じて個性的な戦略で生ています。

もしハキリアリの生活をこの目で見てみたいと思った方。なんと、多摩動物園には本物のハキリアリと彼らの巣が展示されているのです。興味が湧いた方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。



※動物たちのあれこれをまとめた特集ページになります。

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